月
概要
太陽系の中で地球に最も近い自然の天体であり、2008年現在、人類が到達したことのある唯一の地球外天体でもある。(「アポロ計画」を参照)
地球にとっては地球から見える天体の中で太陽の次に明るいが、自ら発光はせず太陽光を反射し白銀色に光る。
英語では Moon(ムーン) 、ラテン語で Luna(ルーナ) と呼ばれる。古くは太陽に対して太陰ともいった。漢字の「月」は三日月の形状から変化したものである。日本語では「ツキ」というが、奈良時代以前は「ツク」という語形だったと推定されている。
また、広義には、ある惑星から見てその周りを回る衛星を指す。例えば、フォボスは火星の月である。
月は天球上のある軌道をほぼ4週間の周期で運行する。月の通り道となる白道はほぼ一定しており、黄道帯とよばれる黄道周辺 8 度の範囲におさまる。さらに2週間ごとに黄道を横切る。このとき星が月の後ろに隠される現象を掩蔽、あるいは星食という。一等星や惑星の星食はめったに起こらない。天空の移動速度は毎時 0.5 °程度である。
地球上から月を観測すると、毎日形が変わって見え、約29.5日周期で同じ形に戻る。このため、原始的な暦法では、この周期を「月」という、天体名と同じ単位として扱った文明が多い。このような暦法を太陰暦という。日本語では暦を読むことを月を読む、ツキヨミ(月読[ツクヨミ])と言った。これは古代の暦が太陰暦であったため、月を読むとはすなわち暦を読むことであった。また、暦はカヨミ(日を読む)ことが転じた語彙という説が有力で、古代人にとって暦・月・太陽の関係は非常に密接なものであったと考えられる。太陰暦の詳細は、月 (暦)を参照のこと。



